超硬カッター刃について
超硬カッター刃の使用用途
一般的に「カッター刃」は文房具などで使用されるものをイメージされる方が多いと思います。当サイトでは、一般的にイメージされている形状は「レザー刃」と呼んでいます。ここで「カッター刃」は平たい刃物全般を表すことが多く、素材に超硬が使用されているものを「超硬カッター刃」としています。
・不織布での製品(衛生用品・おむつ・マスク等)を加工する場合
・紙加工やフィルム切断時 等
紙や包装用フィルム、不織布を切断に使用する場合、以下の切り方が主流です。
・ラインと垂直方向で使用
・上刃、下刃をロールに組み込み、ロールを回転させて切断
・固定刃と移動刃での組み合わせでハサミ式にて切断
超硬全鋼品(ムク品)と超硬ロー付け品の違い
素材で超硬を使用する目的はいろいろありますが、最も大きな理由としては”刃物の長寿命化”です。これは超硬が非常に硬い素材であることから、耐摩耗性が良いためです。つまり刃として使われる部分が超硬であれば問題ありません。(当社では刃として使われる部分の材質を示しています)
そのため形状や使用方法によって、刃物全部が超硬の場合(全鋼品)と刃として使用される部分のみ超硬の場合(ロー付け品)があります。
超硬について技術コラムの別ページにてご紹介しておりますので、以下のページをご参照ください。
全鋼品
- 特徴
・剛性が良い
・全体的にさびにくい
・使用期間内の変形が少ない
・調整、取り扱いが難しい。割れる(欠ける)可能性が高い
・追加工費が高い(穴加工等の追加工ができない可能性が高い) 等
全鋼品は超硬の特徴がそのまま表れます。そのため金額や重さ、調整の観点から200L以下くらいの比較的小さな刃物で使用されることが多いです。
ロー付け品
- 特徴
・全鋼品に比べ取り扱いが簡単
・大きい(長い)刃物でも製作が可能
・衝撃を母材が吸収する可能性がある
※母材:超硬を張り付けている土台になっている部分の素材
・使用期間内に刃物が変形する可能性が高い(反りが発生する)
超硬の特徴から比較的大きな(長い)刃物ではロー付けで製作することが多いです。また、小さい場合でも衝撃を和らげることで欠けを抑制するために、ロー付け品を選定されることもあります。
一方でロー付け加工が形状によってはできなかったり、ロー付け加工時に超硬が割れるなどの理由から超硬の品種が限定される場合もあります。
まずは、小さい刃物は全鋼品、大きな刃物はロー付け品と考えていただければ良いと思います。
超硬カッター刃の事例
当社には、これまで多くのお客様から多岐にわたる用途の刃物に関する製作実績があります。
下記では、その一例をご紹介しています。詳しくは下記をご覧ください。
その他の超硬カッター種類~
上記で紹介した以外にも、レザー刃やフィルムリサイクル用の破砕刃(粉砕刃)などが超硬で製作されております。取り扱い実績が多数あります。特注にて製作対応させていただいております。一部ご紹介しております。