課題解決タイトル | スリッター刃セッティング調整による刃持ちの改善 | ||
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クライアント | 紙加工業者 | 業種 | 紙加工業 |
製品名称 | スリッター刃 | 切断対象物 | 紙 |
課題 | 切れが悪い | 提案の結果 | スリッターの磨耗量を減少させることで刃持ちが改善した |
お客様の課題・お困りごと
お客様から「切れが悪い」と相談を受け、ヒアリングをした結果、摩耗が早いため切れ味が保たれている時間が短く、「切れが悪い」との感覚を持たれていました。
当社のご提案内容
弊社でいう「刃持ち」の改善方法を採用し、まずはセッティング方法の変更をお客様でしていただくことをご提案しました。 具体的には、ラップ量(上刃と下刃が重なる量)と接圧を小さくしていただくようにしました。 今回のケースはシャフトに複数の移動式上刃ホルダーを付けるタイプでしたので、上刃の入射角の調整は必要ありませんでした。 結果として、刃物の取付の調整を行うだけで「刃持ち」は改善したため、刃物の変更は必要なく、経費が全くかからず「うまく切れる」状態が長続きすることで 「切れが悪い」状態は改善しました。
提案ポイントとお客様のご感想
今回の提案ポイントは刃物の調整の重要性です。「うまく切れる」状態を維持するためには多くの要素があります。その大きな要素の一つに「適正なセッティング条件」があります。 実際の製造現場では切れ残りによる製品不良を減らすために、接圧やラップ量を大きくしていく傾向にあります。知らず知らずのうちに接圧やラップ量が大きい状態が初期設定になっているケースもあります。 今回のお客様では数回ご担当者が変わられたこともあり、切断する紙が変更になったタイミングで課題が発覚しました。 お客様からは、普段研磨をしてもらってるから何気なく相談してみたが、費用もかからず長持ちするようになって良かったと言っていただきました。