| 課題解決タイトル | チューブ切断用刃物の素材変更による延命化 | ||
|---|---|---|---|
| クライアント | 電子部品製造 | 業種 | 電子部品製造業 |
| 製品名称 | カッター刃 | 切断対象物 | チューブ |
| 課題 | 刃物を延命化させたい | 提案の結果 | 素材変更とコーティングの実施により１０倍近く長寿命化を実現 |
お客様の課題・お困りごと
ウレタンチューブを切断する際に使用する刃物を延命化させたいとご依頼がありました。 お客様では市販品（文房具などで使用されるカッター）に追加工されたものをご使用になられており、刃物自体は非常に安価かつ短納期で入手できておりました。 素材はSUS（ステンレス）でした。
当社のご提案内容
刃物素材の硬度を高くし、耐摩耗性を上げるために素材をSKHに変更し、さらにチタンコーティングを施した刃物をご提案しました。 その際に素材特性を考慮し、刃先角度も若干変更させていただきました。 コーティングを実施したのは、現在がSUSの刃物をご使用になられてたので、腐食を嫌う環境下だという点を考慮に入れました。 変更後、以前に比べて１０倍近く長寿命化が実現できました。
提案ポイントとお客様のご感想
今回の提案ポイントとしては、刃物の延命化に特化したこととお客様にトータルコストでご判断いただけたことです。 現状ご使用の刃物と比べて、刃物にかかる経費だけみるとあまり改善にはなっておりません。（１０倍近く寿命がのびても、刃物費用もおそらく１０倍くらい高くなっているためです） ただし、刃物交換時の生産がストップする生産性の低下、刃物交換にかかるご担当者の負担等含めて考えると刃物の長寿命化はメリットがありました。 その点をお客様には喜んでいただけました。 今後、機械の自動化や少人数での機械の運転が更に進めるためには重要な要素だと感じています。
