工業用刃物の種類や選定のポイントをプロに学べる

工業用刃物なび

課題解決事例 #17
カッター刃の刃先素材変更による長寿命化!

課題解決タイトル カッター刃の刃先素材変更による長寿命化
クライアント 不織布加工業者様 業種 不織布製造業
製品名称 カッター刃 切断対象物 不織布
課題 カッター刃の耐摩耗性を高め、刃物を長寿命化させたい 提案の結果 素材を変更することで課題改善

お客様の課題・お困りごと

こちらは、工業用刃物なびを運営する三有研器が提供した不織布(衛生シート)の切断を行うためのカッター刃です。昨今、衛生用品の需要が高まっています。お客様より耐摩耗性を高め刃物の交換頻度を少なくしたいというご相談をいただいた際の解決策の一例です。

当社のご提案内容

そこで、刃先部分の素材を変更することで刃物の耐摩耗性を高め、長寿命化させることを提案しました。 お客様では、従来SKH51の全鋼品をお使いになっておりました。SKH51も非常に耐摩耗性の高い素材です。今回はさらに高めるために 超硬へ変更することをご提案しました。

提案ポイントとお客様のご感想

具体的には、SKH51全鋼品から刃先部分のみを超硬に変更することとしました。ただ耐摩耗性を上げるだけなら、超硬の全鋼品でも大丈夫です。しかしながら、硬度が高い(固い)と欠けやすかったり、折れやすくなるなど脆くなってしまいます。刃物の切断条件である程度衝撃がある場合は、刃先以外の母材を柔らかくすることで衝撃を吸収できるような仕様にすることも有効だと思います。貼り付ける超硬の硬度や大きさの選定も弊社でさせていただきました。 ロー付け品にはデメリットもありますので、切断条件にあわせて判断する必要があります。 今回お客様には刃欠けなども発生せず、交換頻度が低下して楽になったとお喜びいただきました。 刃物の長寿命化は刃物の刃物代を抑える可能性があることは言うまでもありません。それに加え刃物交換による機械の小停止を減らすことで、生産性が向上するとともに、機械メンテナンスのご担当者様の手間を抑えることができます。 お困りの製品がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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