工業用刃物の種類や選定のポイントをプロに学べる

工業用刃物なび

課題解決事例 #29
トムソン刃の仕様変更による生産性の向上!

課題解決タイトル トムソン刃の仕様変更による生産性の向上
クライアント 紙加工業者 業種 紙加工業
製品名称 トムソン刃 切断対象物
課題 一度に切る量を増やして生産性を向上させたい 提案の結果 土台の板厚と掃き出し用のゴム種類を変更することによりお客様の希望する量を一度に抜き出すことに成功

お客様の課題・お困りごと

紙をトムソン刃にて抜き加工を行っているお客様から一度に加工する量を2割ほど増やしたいのでトムソン刃の検討をしてほしいとご依頼がありました。 お客様では現状の刃物まま一度に加工する量を増やすと切れ残りが発生するとのことでした。通常のプレス機による加工ではないこともあり、刃の仕様を提案してほしいとの依頼でした。

当社のご提案内容

刃の高さを1段階高いものを選択するとズレが生じたり、斜めに切断され、切断物を重ねた際に上の方と下の方でサイズが変わってしまう可能性がありました。 そのため土台である板厚を変更することと、抜いた後の製品に必要以上の負荷がかからないように、掃き出し用のゴム素材を見直すことを提案しました。 この提案は、トムソン刃の使用方法が一般的なプレス機によるものはなかったことを考慮に入れて選定させていただきました。 変更後、一度に加工できる量が以前に比べて20%アップして、お客様のご要望を達成することができました。

提案ポイントとお客様のご感想

今回の提案ポイントとしては、先にも記しましたがトムソン刃でもお客様によって切断方法が違う点をお客様ときちんと打合せできたことにあります。 当社では刃物の仕様をご提案する際に、切断方法(機械構造)、切断物等十分にヒアリングさせていただきます。 更なる効率化の可能性も模索しましたが、周辺部品の精度等の影響もあり、これ以上の生産性アップはリスクがあるため今回は目標値をクリアしたこともあり見送りました。 お客様には目標値をクリアできたことに加え、更なる生産性向上を行う際にはどの部分がネックになるかもわかったこともお喜びいただけました。 ※写真はイメージで実際のものではありません

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