工業用刃物の種類や選定のポイントをプロに学べる

工業用刃物なび

課題解決事例 #36
丸刃の材質および刃先形状変更による刃欠低減!

課題解決タイトル 丸刃の材質および刃先形状変更による刃欠低減
クライアント 紙加工業者 業種 紙加工業
製品名称 丸刃(両刃) 切断対象物 紙管
課題 刃欠けが発生する 提案の結果 材質の変更することに加え、刃先形状を変更することで刃欠けが減り製造が安定した

お客様の課題・お困りごと

紙管を切断しているお客様からある特定の製品を切る際に「刃がよく欠ける」と相談を受けました。そのラインでは超硬素材の丸刃をご使用になられていました。 超硬は非常に硬度が高いため、靭性が低く力の加わり方によっては欠けやすい素材です。大きな欠けも発生することもあります。 (写真は刃欠けのイメージです)

当社のご提案内容

大きく欠けてしまうと研磨では落としきれないため、刃物自体が使えなくなってしまいます。当社では以下の変更をご提案しました。 ①靭性を上げ超硬⇒SKHに材質変更 ②剛性が下がることをカバーするために切れ味を向上するような刃先角に変更 ③刃欠けは初期に発生する可能性が高いため刃先にR加工をする (写真は丸刃イメージで実際の加工品とは異なります)

提案ポイントとお客様のご感想

今回の提案ポイントは複合的な変更です。刃物は様々な特性のバランスをとることが重要だと考えています。 何か一つを変更した場合、その変更にはデメリットとなる部分も存在しますので、そのデメリット部分を補完する変更が必要になります。 実際にはお客様と周辺部品等刃物以外の部分や切断方法などを十分に確認させていただき改善を行っていきます。 その上でテスト加工をしていただきながら、お客様にあった刃物の仕様を見つけていきます。 お客様からは、超硬でうまく切れた場合よりは寿命は悪くなっているが、刃欠けは発生しなくなったため安定的な切断ができているとの感想をいただきました。

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