平刃各部の名称の紹介(紙加工・不織布加工・フィルム加工)
刃物の基礎知識~カッター平刃編~
紙加工・不織布加工・フィルム加工業者の皆様にはおなじみのカッター刃。ラインと垂直方向に加工物を切断する際によく使用される刃物です。非常に幅広いカテゴリーになるため、ここでは平刃でよく使われる図面用語などを中心にご紹介させていただきます。打合せではよく耳にする言葉、「それって何?」とは今更聞きづらいこともあると思います。当社が使用している言葉(違う呼び名もあるかもしれません)になりますのでご参考としてください。
①:カッター平刃とは?
当社では平たい刃物を総称して「カッター刃」と呼んでいます。市販されている文房具用のカッターは「レザー刃」と呼ぶことが多いです。「カッター刃」や「平刃」はカテゴリーとして認識いただいた方がいいと思います。実際に製品名になると機械の取り付け方や、刃物の動き方が名称に使われることが多くなります。(例:カッター上刃、カッター移動刃、固定刃等)
刃物の大別や使い方は別の技術コラムのページで紹介しておりますので、そちらもご参照ください。
②:カッター平刃の各部の名称
上の写真は製袋用カッター刃固定刃です。この製品は刃先のみSKHをロー付けした製品になります。
これのイメージ図で名称の紹介をします。
平刃の場合はあまり特別な名称はないですが、注意すべき点は「刃角」です。角度によっては刃そのものの角度について言っているのか
直角からマイナスした部分を言っているのかをきちんと確認することが必要になります。
③:平刃に使われる代表的な穴形状の名称
図面の基本的な話になりますが、部品の取り付けのためには穴の形状が非常に重要になります。
刃物の強度や使用限界、セッティング時間と精度等に大きく影響するものになります。穴加工を過度に精度を出すことは刃物価格に影響するためあまり良いことではないと思いますが、機械改造した際などは刃物の穴位置等も再度に確認することをお勧めいたします。
④:使い方
カッター平刃はラインの流れを一度止めて、移動刃と固定刃をはさみのようにすり合わせて使用する方法と、ラインの流れは止めずにロールに刃物を組み込んだ状態でカットしていく方法(ロータリーカッター)の2通りがあります。
(これに関しては、刃物屋よりもこれを読んでいただいている方がお詳しいと思います。)
刃物は新品の精度が重要なことはもちろん、交換時期や再研磨の精度もすごく重要です。再研磨しながらご使用になられると思いますので、使い方と刃物のメンテナンスこそがランニングコストの低減、生産性向上のカギとなっていきます。
平刃の研磨修理について技術コラムの別ページにてまとめておりますので、ご参照ください
>>>技術コラム「フィルム用平刃の研磨修理について」はこちら
弊社が取り扱っているカッター平刃の一部をご紹介いたします
弊社が取り扱っているカッター平刃の改善事例の一部をご紹介いたします
>>>不織布カッター下刃精度向上・刃物の延命化 解決事例詳細はこちら
上記以外にも、改善事例多数掲載しておりますのでぜひご覧ください。
また、掲載している以外にも改善事例多数ありますので、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。